今回は、学習療法を通してA様の『かつての姿』を見る事ができた事例を紹介させていただきます。
8月初旬、フィードバック時『夏祭り』の話題になり
「昔、呉服店で働いていた」とお話しされていました。
六角堂では9日に夏祭りを開催するため、
祭りの前日、スタッフが着付けの練習をしていました。
帯の締め方に苦戦しA様に指導をお願いすると
「ちょっと貸してんね」
「ここを、よーっと締めるとよかよ」と
帯の締め方を教えてくださいました。
また、普段の姿からは想像できない力で
ギュッギュッと力強く帯を締められ
「きつくないね?」「緩くないね?」と訊ねられていました。
帯の形を整える際には「蝶結びがよかね?」「文庫結びがよかね!」
となれた手つきで形を整えられていました。
この時のA様は活き活きとされており、これが『かつての姿』
その時代はA様にとって、とっても輝いていた時代だったのではと感じることができた一面でした。